『きみにしか聞こえない〜CALLING YOU〜』

ドラマCD感想

乙一さん原作小説がドラマCD化!

しかも、私が乙一さんの小説で一番好きな話の
『きみにしか聞こえない』!!!(感涙)
実は、去年の2003年の6月28日に発売されていたらしいのですが
全然知りませんでした(^w^;)

なぜ発売が分かったのかというと、
お姉ちゃんがキーワード『乙一』で検索していると
乙一さんのHPらしきものが出てきて、
そこの日記に『きみにしか聞こえない』がドラマCD化
された事が書かれてあったのです♪

そこでお姉ちゃんが、ネットでドラマCDを注文して、
2004年5月23日に私の手元に到着しました☆

聞きました…。泣きました…。
原作と設定が違っていたのですが
乙一さんが脚本を書いているので
原作よりも切なさが増していて…さらに泣けました。

原作を読んだことない人の方が、
ドラマCDにより感情移入できると思います。

原作小説は透明で繊細な雰囲気で
ドラマCDはよりリアルさが増していて
ひとりひとりの感情が丁寧に描写されていると思います。

主人公リョウの声は新谷良子さん。
相手のシンヤ君の声は入野自由くん!
『千と千尋の神隠し』のハクの声です!(大感涙)


ここからはネタばれです。
CDを聞いてから、もしくは絶対聞かないけど
どんな内容だったか知りたい方はお読みください〜☆





原作と違う所は、まずは登場人物に苗字があって
リョウちゃんがシンヤ君の事を苗字で呼ぶ事です。
原作と同じに名前で呼び合う方が
より新密度が増して良いのになぁと思ったのですが
よく考えてみると、高校生くらいの年代で
リョウちゃんの性格だと、ひとつ年上のシンヤ君を
名前より苗字で呼ぶ方が自然ですよね。

そして、リョウちゃんが気にしているのがそばかすではなくて
自分の声だという事。

そして何より意外だったのがシンヤ君が
声に障害があってしゃべれないという設定。
障害を持っているからこそなのか、
シンヤ君は原作のシンヤくんより、
男の子っぽい男の子になっていました。
でも、包み込むような優しさと
未来へまっすぐ進む強さは原作と同じでした。

Chapter10のシンヤ君の「ああ、もっとしゃべりたいなぁ」という台詞に
胸がぎゅうと切なくなりました…。
そして…


「君の声…良い…声じゃないか…ぼくは………好きだよ」



という言葉に…嬉しさと悲しさがぶわーと押し寄せてきて
うわぁ〜と大泣きしてしまいました…。

未来のリョウちゃんである原田さん。
結婚して原田になるから原田と名乗ったという
設定になっていたのには驚き、
ちょっと反感も持ちましたが…。

起こってしまった事は変えられないと判っていても
シンヤ君が死んでしまう未来を、
原田さんがもう一度変えようとした事。
それは、原作でもやって欲しかった事なので、嬉しかったです。
10年経っても想いは褪せてない事に
さらに切なくなりました…。

それでも、前を向いて未来に進んでいるリョウちゃん。
悲しくて切ないけれど…すごく切ないですが…
ほのかに幸せを感じられました。

本当にもう…乙一さんは切なさの達人です(TwT)

ここまで読んで下さってありがとうございました〜。m(__)m



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